先輩のおかげで、身近なスーパーに韓国食材や調味料が売られていることを知った私は、韓国料理が食べたくなったらYOUTUBEのレシピを参考にしながら作っています。ここでは、わりと簡単なトッポッキを作った時のことを紹介します。

日本のスーパーで見つけたトッポッキの具材とマンドゥ（韓国の餃子）

私が購入した材料は刻みネギ、トッポッキ餅、コチュジャン、ダシダ、そしてマンドゥ（餃子）です。価格は韓国より少し高いですが、全く手が出ない価格帯ではないので、心配しなくても大丈夫です。トッポッキを食べるために韓国から材料を送ってもらったり、わざわざお店に行って高いお金を払って食べたりするよりはお得かもしれません。トッポッキを作るために必要な材料は醤油、砂糖、コショウ、トッポッキ餅、コチュジャン、ダシダ、ネギですが（個人差あり）、醤油、砂糖、コショウのような基本的な調味料は国・地域を問わずどこでも簡単に手に入れることができるので、食材の準備はとても簡単と言えるでしょう。

このトッポッキに、今回はマンドゥ（餃子）をトッピングに追加してみました。 下の写真が完成写真です！どうですか？？大学の留学生や日本人学生の友達と、それぞれの国の料理を持ち寄って、ホームパーティーをすることも、留学生活の楽しみの一つです。京都のスーパーで買った材料で韓国料理を作ることができるという事実に改めて感心しました。その他にも様々な韓国商品が日本のスーパーに並べられているのですが、店内撮影の許可が下りなかったので、その姿をお見せできないのが残念です。日本ではまだまだ韓流ドラマや韓流の音楽が人気なので、それもあって、韓国料理も身近なものとして感じてもらえているようです。ぜひ留学に来たら、自分の家の近くのスーパーで、韓国の食材を探してみてください！

マンドゥ（餃子）を加えてアレンジしたトッポッキ

日本でよく知られている韓国料理といえばキムチ、サムギョプサル、タッカルビが一番有名なのではないかと思います。そのため、日本の韓国食堂と言えば主に前述のようなメニューを扱うところが多いようですが、今回私が紹介するところは韓国スープに関する料理を中心にメニュー展開をされている「서가식당(ソガシッタン)」です。

祇園花月劇場の近くにある韓国スープ食堂「서가식당(ソガシッタン)」

このお店はインスタグラムでの投稿を偶然に見つけたのをきっかけに知るようになりました。その頃は、トッポッキのように簡単に自分で作ることができる料理のレパートリーに限界を感じ、「本格的な韓国料理を食べたいな」と考えていました。そんな時、ちょうど良いタイミングでこのお店を見つけて、ここなら自分の願いが叶いそうな印象を受けたので、友達と2人で訪問しました。私は、手の込んだ韓国の味そっくりのスープを食べた時、自分がまるで帰郷したような感覚になりました。日本で韓国スープを提供している食堂があることが不思議で訪れてみましたが、味はもちろんお店の雰囲気まで韓国らしさが感じられて、是非また再訪問したいと思います。

私がいただいたメニューは「近江牛テールスープ」。近江牛テールを長時間煮込み、白菜がたっぷり入っているのが特徴です。テールスープは韓国でもめったにおいしい食堂が見つからないので、どんな味なのかな、と疑問に思いながらいただきましたが、スッキリしてとても美味しかったです。メインメニューについてくるおかずは日ごとに変わるようですが、その中でもキムチの味が印象的でした。韓国の食堂でスープ系を注文した時についてくるキムチはニンニクが沢山入っている場合が多いですが、ここのキムチがまさにその通りだったからです。お店の雰囲気はもちろん、味までまるで「韓国」がそこにありました。近江牛テールスープをはじめ、多様な韓国スープ料理が揃っていますので、温かい韓国のスープが飲みたい方にも、本場の味を味わいたいと思う方にもおすすめです。

＜参考：韓国スープ食堂「서가식당(ソガシッタン)＞

【ホームページ】

http://sogasikdang.net/

【インスタグラム】

https://www.instagram.com/sogasikdang.kyoto/

私が3年間暮らしながら感じた京都は、韓国のみならず色々な国・地域の文化と日本らしさが共存する所だということです。今回は「韓国」に限定して紹介しましたが、京都には多くの国・地域の文化を感じる場所がたくさんあります。京都は、日本の伝統文化を守り発信する一方で、多様な文化を受け入れ、尊重する懐の深い部分があると思います。これは、留学生にとって非常に魅力的であり、留学生活を過ごすには最適の場所ではないでしょうか。
今回の記事を書いてみて、初めて日本に来た当時と今の自分自身にどういう違いがあるのかを、あらためて振り返るきっかけになりました。日本の大学入試を準備していた時、私の周りには日本と関わりのある人が全くいませんでした。しかも、留学を準備するために通った塾では、入試に関する情報しか提供してもらえなかったのです。そのため、このような実生活に必要な情報を得るのにとても苦労しました。この記事を通じて、これから京都の大学への進学を希望される方々や、京都でも韓国の食文化を体験したいと思われる方々に少しでもお役に立てればうれしく思います。

（文：同志社大学　キム　ナヒョン）