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STUDY KYOTO MAGAZINE

芸術の秋、京都でアートに触れてみよう!

ラーニング・ツールを使ったワークショップ

館内見学の後は、「談話室」にて、ラーニング・キュレーターのお二人から留学生に向けて、「対話」についてのお話をしていただきました。

「一緒に鑑賞した方と意見交換すること、作品についてどう感じたかをシェアすること、見るだけでなく触れること、話すこと」のお話。とても印象的でした。

確かに、多くの方は美術館を、「(美術館側が用意した)知識を得る場所」と感じていると思います。でも、鑑賞する人自身が受けた印象や、興味を持った箇所を出発点として、「なぜ、そう感じたのか」を自分の中で探り、そして、それを言葉にし、他の人達と共有することで、より多角的に作品を見ていくことができます。他の人達の様々な視点を知ることより、決まった見方でなく、違う角度や自由な発想などに出会うことができ、より多角的に作品を楽しむ視点が育まれると思います。

対話を大事にしている京都市京セラ美術館には、「談話室」という部屋があります。

この「談話室」は、2020年のリニューアルの時に新たに設置され、それまで美術館で行われてきた「教育普及活動」は、その際に「ラーニング・プログラム」として新たなスタートをきりました。その拠点となるのが、この「談話室」(本館2階)だそうです。ここでは、名前の通り、自由にお話ができ、ラーニング担当スタッフの方や、たまたまその場に居合わせた美術館訪問者など、様々な方との意見交換ができる場所として使われているそうです。

また、「談話室」では月に何度か、ラーニング担当スタッフの方が在室されている「ぽよよんタイム」というイベントも企画されていて、気軽に質問や感想を言ったりする「談話」を楽しむことができます。この「ぽよよん」という言葉がイベントの名前についているのにも、おもしろい理由がありました。「ぽよよんタイム」に参加して、ぜひ質問してみてください!

 

この部屋には、作品や美術館そのものについてについて自分がどう感じたかを自由に書けるワークシート(ラーニング・ツール)があります。

私たちはワークシートなどのラーニング・ツールの使い方について質問したり、取り組んだワークシートについて話し合ったりしました。同じ作品や問題提起でも、人によって感じ方が違い、色々な人達の感じ方・見方を知ることができて、とても興味深かったです。

京都市京セラ美術館のラーニング・プログラム https://kyotocity-kyocera.museum/learning_program

ラーニング・キュレーターの方へのインタビュー

イベント終了後、今回の美術館ツアーをご担当いただいた富塚さんと藤田さんにお話を伺いました。

 

――「ラーニング・キュレーター」とは具体的にどんなお仕事ですか?京都市京セラ美術館独自のお仕事でしょうか?

富塚さん:美術館のキュレーターには、展覧会・展示の企画・制作などを担当するスタッフの他にも、文化財の収集・保存・研究を担当するスタッフ、展覧会や美術館の楽しみ方を紹介するなどの教育普及を担当するスタッフなどがいて、「ラーニング・キュレーター」はその教育普及に関する仕事をしています。京都市京セラ美術館だけでなく、教育普及活動のことを「ラーニング」と呼んでいる美術館はほかにもありますが、比較的新しい呼び方だと思います。

――お仕事をする中で、一番やりがいを感じるのは、どんなところですか?

富塚さん:まだ始まって二年なので、いろいろ手探りの部分も多いです。でもやっぱり、自分たちの活動・企画を通じて、美術のこと、アートのことに関心を持ってもらえたり、美術館の使い方について話をした人達が、何かを発見している様子や、自分なりの美術館の使い方を見つけて充実している様子を見た時が、一番嬉しいですね。

藤田さん:基本的には同じ部分ですね。この美術館が持っている面白さや魅力を、しっかり伝えることができて、面白いと感じてもらえる。あとは、作品や美術館に関して、こっちが予想していなかったような意見に出会えた時、美術館にはもっともっと可能性があるんだと感じることができて、面白いですね。

――今まで企画されたツールやプログラムの中で、一番思い入れがあるのはどんな企画ですか?

富塚さん:この「談話室」の設置を実現できたことはすごく大きいですね。

やっぱり他の美術館がやっていたりすることに関しては、企画した時に内部でもイメージ共有がしやすいですが、他にない新しいことをやる時は、組織としては慎重になりがちなので、そこを越えて新しいことが実現できているっていうのは大きいですね。

例えば「ぽよよんタイム」も、普通、何かプログラムをするとなると、「そこでどんなサービスが受けられるんですか」となるわけですが、「いや、私たちは別に何か決まったものを提供するわけではなく、ただあの談話室にいるんです」っていうコンセプトで。こういった「可能性はすごく開いているけれど何をするのか具体的に分からないような企画」は、やってみて、実際にお客さん達が来てくれて、「あ、こんなふうに場を開くだけで、皆さんが質問に来たり、要望が来たり、集まってくれるんだ」っていうその風景自体を見せることによって、館の人達を説得していくことが必要になります。だから、企画側としても、実行するには結構勇気がいることなんです。この「談話室」も実際に開室してみて、利用者の人達が、「ぽよよんタイム」などの時間を狙って訪ねてきてくれて、「ちょっと言いたかったんだけどさあ」とか、「ちょっと見て欲しいんだけど」とか、色々なことを持ち込んでくれたんです。そんな時、この美術館に対して「反応したい」と思っている人達がたくさんいたんだなと実感できて、そういう時間に対してすごくやりがいを感じますし、思い入れがあります。

藤田さん:どうしても今までの美術館は、まず展覧会を見せる・見てもらう。そして、教育普及活動にしても、研究して分かったことを教える・伝える。美術館側は送り手で、お客さんは受け手っていう一方通行の構造が根強いんですが、それに対して、美術館で「対話をしましょう」っていう枠組みは、まさに双方向で対話すること自体に目的があるんです。「それで、それをやってどうなるんですか?」って言われるわけですが、「対話をすることが目的なんです」って言う。その象徴的な場所として「談話室」を形づくれたのは、すごく大事にしたい。

 

――最後の質問です。京都の大学に通う学生のみんなにメッセージをお願いします。

藤田さん:(京都市キャンパス文化パートナーズ制度で)100円で見れるコレクションルームもありますので、一つの展示を、「一人で見る」「仲のいい友達と見る」「美術に詳しい人と見る」というようにパターンを変えてみてみると、同じものでも全然印象が違ってくるので、ぜひやってみてほしいと思います。違う季節や時間帯、世代が違う人と来るというのも、おもしろいので、ぜひやってみてください。

富塚さん:みんなに色々な展覧会を必ず見てほしいっていう以上に、美術に興味あるなしにかかわらず、この美術館を身近な存在に感じてほしいですね。展示を見に行く場所というだけでなく、友達と来ておしゃべりするだけでもいいし、ちょっと暑い時に涼みに来るとか、どこかへ行くついでに立ち寄るとか、そういう感じでもいいから、身近に使ってくれるとすごくいいなと思っています。美術館は何か勉強しなきゃいけない場所と感じている人がいるかもしれないですが、そんなことはないですし、自分なりの楽しみ方・使い方を見つけてもらえたらと思います。

おわりに

今回のワークショップを通じて、ミュージアムツアーを体験したり、ワークショップを楽しんだり、ラーニング・キュレーターの富塚さん、藤田さんのお話を聞いたりと、貴重な経験をたくさんさせていただきました。

美術館の企画も趣向を凝らしたユニークなものが増えてきていて、今や美術館は、アートに詳しくない人でも楽しめる、お出かけスポットの定番になりつつあります。

ちょっと視点を変えて美術館を楽しんでみたい、そんな時は、ぜひ京都市京セラ美術館で「対話」を楽しんでくださいね。

 

(文:京都芸術大学 王璇)

 

京都市京セラ美術館 https://kyotocity-kyocera.museum/

KyoTomorrow Academy  https://www.studykyoto.jp/kyotomorrowacademy/

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