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京都留学の日常:ちょっと特別な通学路

京都留学の日常:ちょっと特別な通学路

日本での、そして京都での留学生活は、教室の中でも外でもまったく新しい冒険です。これから始まる物語は、ある架空の外国人留学生が、この歴史ある面白い街での通学を紹介したものです。ぜひ、自分がその留学生になったつもりで読んでみてください!

コンビニ朝食と有名なご近所さん

学校に行くために朝起きたとき、いつもの日常がいつもよりキラキラしているように感じることがあります。小さなことすらも、わくわくするように感じられるのです。授業に向かうため、急いで階下のコンビニに行って、朝ご飯を買う日もあります。一食が数百円で手に入る安くて手軽な選択肢ですが、意外と健康的だったりします。今日は何にしよう。おにぎり?それともパン?

店員さんはいつも丁寧で、テキパキとレジ打ちをしています。毎日そのコンビニに立ち寄るうちに店員さんはあなたの顔を憶えて、お会計をしながら、日本語であいさつや簡単な会話をすることもあるでしょう。そして、店員さんに「いってらっしゃい」と見送られ、あなたは自転車にまたがります。

さあ学校に向かいます。通学路であなたが日々目にするものは、どんな景色でしょうか。

コンビニを出発して、住宅地の中にひっそり佇む小さな神社を通り過ぎます。小さな屋根つきの社とお供えのお酒が置いてあるだけの小さな神社で、毎朝おばあさんが手入れをしています。おばあさんは手入れのあとに、必ず両手を合わせて拝んでいます。

さらに自転車をこいでいくと、この辺りで有名なあるお店を通り過ぎます。ここは地元で伝わっている、ある古い物語と結びついている飴(あめ)屋さんです。お店では「幽霊子育飴(ゆうれいこそだてあめ)」という飴が売られています。その物語の主人公はある女性と赤ん坊です。1599年に女性が亡くなるのですが、どうやら埋葬された後に赤ん坊を出産し、他の人がその赤ん坊を見つけてくれるまで、幽霊となって子育てをしたそうです。その幽霊の母親が赤ん坊のために買い与えていたのがこのお店の飴で、物語によると、その赤ん坊は成長して高僧となったため、「健康な子どもが育つ飴」と言われるようになり、何世紀も語り継がれてきたということです。こんな話は、多分ここに住んでいなければ知ることのなかった地元の逸話です。

伝説の決闘の舞台を通過

あなたもたまに利用する銭湯を通り過ぎると、鴨川の河川敷に到着します。特に朝晩は、ジョギングをする人や自転車に乗る人が多く行きかいます。もっと北の上流では、学生が楽器演奏の練習をしていることもあります。

五条大橋のところで、大通りから鴨川に沿って続く遊歩道へと下ります。今では車と歩行者が行きかう五条大橋ですが、平安時代(794年~1185年)末期の伝説的な決闘が行われたときは、全く違う様子だったのは間違いありません。

日本の歴史上の人物の中でも人気のある弁慶は、類稀なる強さで知られる僧兵でした。彼は五条大橋で出会う武士に決闘を挑み、勝つたびに戦利品として相手の刀を奪っていきました。目指す1000本まであと1本となった時、笛を吹き、腰には金色の刀を携えた若い男と出会います。その男がのちに源義経となる、牛若丸でした。刀を奪おうと、弁慶は牛若丸に戦いを挑みますが、最終的に、牛若丸が弁慶を返り討ちにしました。

正確には、この決闘が行われた当時、五条大橋は現在の五条大橋より少し北側、今の松原橋のあたりにありましたが、この出来事は、五条通りに長く置かれている二体の像によって人々に記憶されています。

鴨川沿いを自転車で通り過ぎていると、サギや鵜を見かけます。これは朝晩の通学サイクリングで眺める景色として、なかなかいいものです。また、春には川岸では桜が咲き誇り、秋は紅葉を楽しむこともできます。

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