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留学生の就職環境と京都地域の企業の魅力 - 2018年度有給インターンシップ説明会より -

留学生の就職環境と京都地域の企業の魅力 - 2018年度有給インターンシップ説明会より -

2018年度の留学生有給インターンシップ開催にあたり、事前説明会が行われました。
この説明会では、インターンシップの概要に加え、留学生の皆さんが日本での就職を考えるにあたって、役立つ情報がたくさんありましたので紹介します。

留学生を取り巻く就職環境について

株式会社学生情報センターの山本様より、日本の就活の仕組みをご説明いただきました。

日本における就職スケジュール

山本様:卒業してから就職活動する他国とは違い、日本では在学中に就職活動することが一般的です。
大学3年生の夏からインターンシップ開始、大学3年生の3月から企業への応募開始、

大学4年生の6月から正式選考が開始され、10月に正式内定を得るというのが一般的な流れとなります。ただし、これはあくまでも建前のスケジュールで、民間の就職情報会社の調査によると、4年生の5月1日時点の内定率は42.2%となっています。

日本人学生は留学生に比べ、かなり早い時期に就職の準備を始めており、その実態を知らない留学生は就職活動で不利になっていると言えます。日本の企業に就職するためには、日本人学生と同じタイミングで動くことが重要です。

大手企業は提出書類が大変

山本様:日本で大手企業に応募する場合、エントリーシートと呼ばれる企業独自の応募フォーマットの提出を求められる場合が多いです。
エントリーシートは志望動機や、学生時代の経験を書くことが一般的で、慣れた日本人学生でも準備に2,3時間かかると言われています。母語ではない言語で作成することを考えると、留学生の場合はさらに時間がかかる場合が多いでしょう。手書きを求める企業もあり、さらに手間がかかる場合もあります。
大手企業に絞って就職活動するとエントリーシートを量産することになり、それは留学生にとっては大変なことで、現実的ではないと言えるでしょう。

日本は総合職一括採用で職種別採用は珍しい

山本様:日本では新卒の学生を4月に総合職として一括採用し、採用後に配属する部門を決定するという方式を取っている企業がほとんどです。

日本企業は専門分野や職種別の新卒採用はしない世界的にも珍しい方針であり、留学生の皆さんには違和感があるかもしれません。学生時代の専門分野にこだわって就職活動すると、日本の企業には好まれず、就職が難しくなります。

また大手企業では留学生を特別扱いしないケースが多くなりますが、中小企業の場合は違った方針を持つこともあります。
中小企業が留学生の採用を考える場合、入社後に任せる仕事を視野に入れて採用に乗り出すことが多いです。市場開拓したい国の言葉を母語とする留学生をすぐにでも採用したいという割合も多くなり、中小企業の方が留学生特別採用枠を設けることも多くなります。

留学生の方は「国際的な仕事」、「母国と日本をつなぐ仕事」を希望される方も多くいらっしゃると思いますので、ぜひ大企業だけにこだわらず、中小企業も視野に入れて、就職活動を行ってみてください。

今回の有給インターンシップでは、規模は小さいながらも留学生を求めている企業が多数あります。ぜひ、様々な企業を知る機会として活用してください。

自分が仕事に何を求めているか、考えてみよう-京都地域の企業の魅力とインターンシップの目的について-

続いては、京都府国際課 参与、宮川様より、日本での就職活動に向かう留学生を応援するメッセージが送られました。

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宮川様:先ほど、山本さんから、大企業だけではなく、様々な企業を見ようというお話をいただきましたが、と言ってもやっぱり大企業に入りたい人、手を挙げて。

(宮川参与の和やかな質問に、何人かの学生が手を上げました。)

宮川様:そうだよね(笑)もっと手を挙げてもいいんですよ(笑)

私はオムロンで働いていました。でもね、私が入社した時のオムロンは立石電機という名前でした。京都の中でも、そこまで有名ではなくて中堅企業という立ち位置。

というわけで、私が入ったときには大企業ではなく、大企業に勤めようという気持ちもなかったんだけど、私が定年退職するときには大きく成長していたんです。

大企業に求めるもの、中小企業を求めるもの

宮川様:学生が大企業に求めているものは何でしょうか、この図のように、安定やブランド力が大きいと思います。

インターンシップ ガイダンス(マガジン記事用)

中小企業の方はどうでしょうか。チャレンジという言葉がありますね。
安定やブランド力は他者と比べたときに感じる相対的な魅力、チャレンジや自分の得意分野を生かしたいというのは主観的な魅力といえそうです。

自分の分野を生かす、自分で起業するなどのチャレンジを考えている方には中小企業も向いているかもしれません。企業側の雇用目的が明確であることが多いこと、業務の範囲が広いことも中小企業の魅力です。実は大企業も中小企業も初任給レベルではあまり給与が変わらないことも知っていただければと思います。

仕事選びの際は、「自分が活躍できそうかどうか」、「自分が仕事に何を期待しているか」を意識してみてください。

企業の求める人物像

インターンシップ ガイダンス(マガジン記事用)2

宮川様:現在、企業がよく求める人物像を図にしてみました。
「チャレンジ」、「グローバル多様性」、「創造性」などは、実は日本人の学生以上に留学生の皆さんが持っているものですね。
確かに、「協調性」などは日本人の学生の方が長けているかもしれませんが、だからといって日本人の学生に合わせる必要はないと思います。
ぜひ、自信を持って、自分の魅力を出してもらいたいと思います。