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STUDY KYOTO MAGAZINE

京都の世界的企業の今むかし

世界の電化製品を支えるトップ企業!高い技術を誇る村田製作所

1944年、京都の染物工場を借りて、電気を絶縁させる部品・碍子(がいし)や、電力を貯めたり放出したりする電子部品(コンデンサ)を作る町工場が作られました。これが、のちに世界的な大企業へと成長する村田製作所の前身となる会社です。

創業者の村田昭の父親は、京都の伝統工芸品である清水焼(きよみずやき)を作っていました。その父親に事業を拡大させることを提案したところ、「人と同じことをやるな」と諭されます。せまい清水焼の業界において事業を拡大しようとすることは、同業者とのトラブルが生じるだけだという考えがあったようです。

そこで村田昭は陶磁器を使った新しい可能性を探していき、ついにはセラミックコンデンサへとたどり着いたのでした。当時の日本は、まだ戦後の混乱の中にあり、ラジオが唯一の楽しみという時代でした。村田製作所は、そのラジオの電子部品としてセラミックコンデンサの生産を始めます。その後、時代がテレビに移るとそれに対応した電子部品、車の時代やパソコン、携帯電話の時代など、村田製作所は常に時代に求められる電子部品を生み出してきました。現在では、セラミックコンデンサにおいては世界シェア40%を占め、世界中の電化製品を支えるトップ企業となっています。

 

清水焼とは

京都に首都がおかれていた時代、日本中から選りすぐりの材料と職人が京都に集まってきました。清水焼は、職人たちを支える寺社仏閣、貴族がいたことによって発展した陶磁器文化のひとつです。特別な様式や技法があるわけではなく、京都で焼かれるものが「京焼・清水焼」と呼ばれます。清水焼はカラフルな色彩が特長で、名前から想像がつくように、もともとは清水寺があるエリアの窯元で作られた陶磁器のことを清水焼と呼んでいました。清水寺の後方にある清水山から豊富に水が湧き出ており、その地層が焼き物に向いていたことや、京都で茶道が発展したことなどが、清水焼の発展につながったようです。

>>Study Kyoto関連記事清水焼をもっと知ろう:「故きを温ねて新しきを知る」留学生の清水焼窯元見学に密着!

 

日本の都が京都から東京へと移されて150年あまり。多くの大企業が首都:東京に本社を置く中、変わらず京都に本社を置く会社や、新たに京都で設立される会社はユニークなところばかりです。

Study Kyotoでは今後も様々な企業や就職情報を共有していきますので、お楽しみに!

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