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OB・OGインタビュー

実際に京都に留学し京都で就職されたOB・OGの方のインタビューを掲載しています。
先輩の意見や感想をご覧いただき、あなたの留学に活かしてください。

ロームで働く:アメリカ出身女子が日本企業に就職した場合

ローム株式会社

マリア・プラット (アメリカ 出身)

出身学校:立命館大学

※2019年取材

なぜ日本の企業を就職先として選ばれたのですか?将来のキャリアのために、どんな有利な点があると考えましたか? (いきなり深い質問ですね(笑))

私は子供のころから、英語と日本語の両方を話しながら成長してきて、両方の言語で勉強する機会がありました。そして日本の大学に進学しました。両方の言語を使う機会がアメリカと日本のどちらに多くあるか考えたときに、日本の企業の方がチャンスがあると思いました。

では、主に日本の企業を就職先として、就職活動をされていたのですか?

実は、日本以外の企業は全く見ていませんでした!

日本の中で働きたい地域はありましたか?京都以外の会社も就職先として考えていらっしゃいましたか?

実をいうと、他の地域も見ていました。同時にロームが京都にあったことは自分にとって大きな魅力でした。
私は関西にある企業を中心に仕事を探していました。面接や説明会に行くときの交通費を節約することもできますし。
京都は街の規模に対して留学生の割合が多く、多くの方と知り合っている理想的な環境であると感じています。また自分の家族が近くの大阪に住んでいることも関西を中心に就職活動していた理由の1つですね。

就職先の企業に他にも外国人の社員がいることは重視されていましたか?

それも気になっていたことですね。でも、正直に言いますと、そういった情報は見つけるのがかなり難しかったので、まずはたくさんの企業を見ていました。

ローム株式会社に入社した決め手は何でしょうか?

私は、就職活動中は主にB to Bメーカーに絞って就職活動をしていました。日本のメーカーに特に興味があったので。B to Bに興味があったのは、日常生活で触れる機会のない産業に興味があったからです。また、人と人の間に立つ仕事や、人と一緒に協力して仕事を進めていくことに興味があったため、ロームであれば、人事の仕事に携わる機会もあることも入社の1つの決め手でした。

現在はどのような仕事をされていますか?

私は管理および人事に関わる仕事をしている管理部門に属しています。その中で、私は会社の組織を管理する仕事を担当しています。それは人の異動や組織の変更があっても会社内で使用している様々なシステムが機能し続けるように、人事データを更新することや外部からの人事に関する問い合わせに答えることを含みます。

入社するまでこの部門のことを知りませんでしたが、入社後の研修を受けた後、この仕事についてさらに学び、興味が大きくなりました。最終的にこの部門に配属されて本当に嬉しかったです。

入社したとき、どんな研修がありましたか?研修の種類を選ぶことはできましたか?

入社したときは新入社員全員で受ける研修がありました。どのようにこの会社の仕事が成り立っているか学び、講義やワークショップに参加してビジネスマナーについて学びました。
一番よかったのは、インタラクティブな手法で実際の仕事を擬似体験できたことです。
その後は、配属先で各自具体的な仕事に関する研修を受けます。私は人事部で研修を受けました。今は品質管理の研修を受けています。普段は製造の現場に関わることはそんなにない上、自分の仕事においても品質管理に関わることはあるので、楽しんで学んでいます。
入社したとき、先輩社員によるOJT(On the Job Training)があります。また、ロームにはメンタープログラムもあり、自分の部署に関連がありつつ自分とは違う部署に属している先輩社員と話す機会があります。これも、別の部門でどんな仕事をされているか聞くよい機会ですね。

選考のプロセスはどのような感じでしたか?

留学生も日本人の学生も同じ選考過程を経て選考されました。エントリーシートを送った後は、一次面接に進み、SPIのようなテストを受けました。二次面接では、自分が応募した部門の方に面接していただきました。三次面接が最終面接なのですが、その前に、自分が応募した部門で働く社員の方と話す機会をいただきました。そういった機会は他の企業ではなかったですね!

 

配属されたい部署に応募をすることができたのですか?

ロームでは、選考の初めから技術、営業、管理の部門別に採用を行っています。
私は管理部門の中でも人事の仕事を志望していたのですが、いつも志望通りの場所で採用されるわけではありません。
個人の意識や会社の方針によって、別の部署に異動する希望を出すこともできます。(海外勤務に手を挙げることもできます!)ちなみに、ロームでは若手社員を中心に幅広い業務経験や異文化対応の経験を得るために、ジョブローテーション制度というものもあります。
就職活動中の学生の皆さんには、企業の方針を聞くことをおすすめします。なぜかというと、会社によって本当に大きな違いがある部分なので。できれば、先輩たちにも聞いておくといいですよ!

マリアさんにとって、英語と日本語の両方を使う仕事に就くことは重要なことでしたか?

私のビザは私が学校で学んだ専門に関する仕事をするという条件で発行されています、なので、日本国内だけに仕事が集中している会社では働くことができません。今の仕事は海外拠点とのやり取りもあるので、大学の専門と関連があります。私は国際関係の中でも国際政治・国際法を専門に勉強していました。
国同士の関係と会社同士の関係は多くのことが共通していると思います!
私は最近人事に関する法律を学んでいて、それもまた学校での勉強が仕事に活かされているところですね。

就職活動ではどのようなことに気をつけましたか?

説明会やインターンシップを通して、たくさんの会社を訪れ、情報を集めることを重視していました。そして、自分より先に選考を受けた人たちの話をたくさん聞くようにしていました。インターンシップでは、営業と技術の仕事について知ることができ、その会社が本当に何をしているのか知ることができました。
普通の学生さんは勉強で忙しく、そんなに時間はないかもしれませんが、私の場合は十分時間があったので、たくさんの会社を見ることができました。きもの屋さんにも行ったんですよ!

正直に言うと、時々、私は情報がいっぱいでパンクしそうになりましたけど、志望する業界を絞るために各業界がどんなふうになっているか見たかったんです。

日本の働き方で独特だと思うことはありますか?

私の場合は、父も日本企業の海外拠点で働いていましたので、正直なところ、海外の企業が本当にどんな風かはよく知らないです。日本の大学に通っていたので、上級生(先輩)も日本の方ですし、なので、いろんな意味で私は大きなカルチャーギャップを感じたことはないんです。それは、私が他の留学生の方とは違う部分ですね。でも、それが日本で働くにあたって、とても役に立ってくれていると思います。複数の部署を経験できるというのは、かなり日本の企業のユニークなところと言えますね。他の国では、学校で自分が学んできた領域で仕事を得るのが普通ですから。でも、日本では違う分野に入ることができます。これは独特なところですね。
日本のビジネスマナーについて書かれている本はたくさんあるので、留学生にとっても、入社する前に日本の会社の文化について情報を得ることができると思います。
本当にそのマナーを身に着けるのはまた別の話になりますが(笑)

日本で学ぶ留学生の皆さんにメッセージをお願いします。

日本語の能力は全てではありません。でも非常に大切なことです。私は日本の企業は様々なタイプの学生に入社してほしいと考えていると思います。なので、学生の間から、様々な観点から日本語を勉強するのがいいと思います。そして、様々な企業を見に行くことを楽しんでください。就職活動中は健康に気を付けてくださいね!

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