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STUDY KYOTO MAGAZINE

留学中に地域でボランティア

留学中に地域でボランティア

このボランティアを始めた理由
 留学生の皆さん、普段の生活で地域の方と関わることはありますか?日本に来てからボランティア活動に参加されたことはありますか?
アメリカ出身のわたしは、幼い頃から海外に住む日本人と学校に通い、日本語を習得するために、数多くの日本人からサポートを受けました。そして今は同志社大学の心理学部で学んでいます。ここまで来るのに多くのサポートを頂けたお返しに、日本に来てからもボランティア活動に取り組もうと思いました。私は日本に来る前から様々なボランティアをしていましたが、その多くは日英の通訳や国際交流的なボランティアばかりでした。そのため、日本では全く違ったボランティアに参加し、新しい体験をしようと思いました。

障がいを持った子ども

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それで、私は大学に入ってからずっと、月に一度、「NPO法人そら」という地域の団体でボランティア学生として、障がいのある子どもたちと関わっています。自閉症や発達障害の子が多く、1人で出かけることや友だちと遊ぶことが困難な子が多いです。そのため彼らが学校のない土日や長期休みに、年齢の近い私たちボランティア学生が一緒に遊んだり、出かけたりする活動をしています。活動のある日はスタッフの集合で始まり、場所の準備から始めます。子どもが来たら、保護者から子どもの様子を伺い、みんなが集まってから朝の会を行います。その後、子どもと一緒に工作や調理をし、お昼を食べてから、お楽しみ会といってゲームで遊んだり踊って歌ったりします。最後に、終わりの会をしてから、ボランティア学生が保護者に子どもの一日の様子を伝えます。

 

この活動では、活動ごとにボランティア学生と子どもがペアを組んで、一緒に一日を過ごしています。私たちボランティア学生は、子どもが一日楽しんで活動に参加できるように関わります。そのためには保護者に当日の子供の様子を聞くだけではなく、先輩やNPO職員にそれぞれの子どもが好きなものや楽しむ遊び、注意することを聞く必要があります。でも何度も同じ子どもとペアになったら先輩や職員の方に聞かなくても、その子どものことが分かるようになり、その子どもも私たちに慣れて親しくなってくれます。

 

ひとり親家庭の子ども

それに加え、同じ地域でもう1つ、「むつみ会」というひとり親家庭の支援団体でボランティアをしています。こちらではひとり親家庭の子どもと、週に1回ほど、放課後に夕食を一緒にいただき、宿題やテスト勉強に取り組んだり、中学生の場合はおしゃべりをし、小学生とは鬼ごっこやカードゲームなどの遊びをして過ごしています。毎週手作りご飯をいただいているので、新しく知る日本の家庭料理があります。また、小学生と中学生が中心ですが、幼稚園児から高校生まで通っていて、いろんな年代の子供と関わることができます。

 

私のような留学生の多くはひとり暮らしなので、夕食などひとりで食べることが多いでしょう。そのため、週に一度このように子どもとテーブルに座ってゆっくり話しながら一緒にご飯を食べることは貴重です。また、宿題をしている様子を見守りながら、おしゃべりをする中で、学校や部活動の様子、今流行っているものなどについてたくさん聞けます。私たち留学生はほとんどの場合、日本で義務教育を受けたことがなく、アニメや漫画、本から得られる情報しかありません。そのため、実際にその生活を送っている子どもたちから直接話が聞けると、大学の日本人学生や先生が子どもの頃の話や義務教育の話をしたとき、私たち留学生は想像しやすくなります。

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