Kyoto Styudy

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在学生インタビュー

実際に京都で学ぶ留学生のインタビューを掲載しています。
留学生の生の声をご覧ください。

日本と中国、2つの文化を知る私だからできること

京都大学

趙 曉先 ジャオ シアオシアン (中国 出身)

※2026年取材

留学先をどのようにして選びましたか?京都を選んだ理由も合わせて教えてください。

留学先を選ぶ際に重視したのは、「生活費」と「学習環境」の2つでした。
日本留学というと東京を思い浮かべる人が多いですが、家賃や食費、交通費などの生活コストは高く、自費で留学している私にとって大きな負担になります。一方、京都では大学の寮に住んでおり、家賃と光熱費を合わせても月1万円ほど。経済的な不安を感じることなく学業に集中できています。
また、京都大学の「自由に考えることを大切にする文化」にも魅力を感じました。研究で大胆な提案をした際、先生から「おもしろい、一緒に考えてみよう」と言われたことがあり、その言葉が今でも印象に残っています。
進学先を調べる際は、中国のSNS「小紅書(RED BOOK)」を活用し、進学を希望する研究室の先輩から直接話を聞きました。大学の公式サイトだけでは分からないリアルな情報こそ、進路選択で最も参考になります。
経済的なゆとりと自由な学びの環境を得られた今、京都を選んで本当に良かったと感じています。

着物で清水寺を散策
着物で清水寺を散策

現在何について学んでいますか?

私は、京都大学の大学院、総合生存学館で、サステナビリティについて研究しています。
「企業の社会や環境への取り組みと利益は両立できるのか」をテーマに、サステナビリティ評価や株価データを活用しながら、分析をしています。

留学前、京都に対してどのような印象をもっていましたか?

留学前は、人から聞いた話やインターネット、SNSで得た情報が中心でした。歴史のあるお寺や神社がたくさんあり、舞妓さんや桜などが有名な美しい街というイメージです。しかし、その頃は京都を観光地としてしか捉えておらず、学生や研究者が集まり、多くの人が日常を送る場所としての姿はあまり想像できていなかったと思います。

実際に留学して、京都の印象はどう変わりましたか?

京都は想像していた以上に魅力的な街でした。
最初は、歴史ある寺社や町並みのすぐ近くにコンビニや現代的な建物が並んでいることに少し不思議な印象を受けました。
しかし、そのギャップこそが京都らしさだと感じるようになりました。
京都には金閣寺や清水寺、二条城といった歴史的な名所が数多くあります。一方で、京都駅周辺には近代的な建物や商業施設が集まり、生活の利便性も高いです。また、祇園祭のような伝統行事が開催される一方で、世界中から研究者や留学生が集まる国際的なイベントも開かれています。歴史と現代が自然に調和していることが、京都の大きな魅力だと思います。

祇園祭の屋台で射的に挑戦
祇園祭の屋台で射的に挑戦

留学前、不安だったことはありましたか?

やはり、一番不安だったのは日本語です。
留学前は日本語をあまり勉強してこなかったため、授業や日常生活でうまくコミュニケーションが取れるかとても不安でした。また、日本語は母国語と文法が大きく異なるうえ、敬語や方言など複雑な表現も多く、習得できるか心配でした。
しかし、実際には授業やゼミは英語で行われており、周りの友人も外国人が多かったため、大きな支障なく生活することができました。
その後、京都大学宇治キャンパスで行われていた日本語教室や、大学の授業で勉強を続け、日本語能力試験にも合格することができました。今では、新聞記事の翻訳のアルバイトなども行っており、以前より自信を持てるようになったと思います。

京都に来てよかったこと、感激したことは何ですか?

人の温かさに触れられたことです。
特に印象に残っているのは、大学院の入学試験の日の出来事です。バス停で緊張しながら試験会場へ向かおうとしていた時、見知らぬおばあさんが「大丈夫?」と声をかけてくれました。試験への不安を話すと、500円を差し出しながら「コーヒーでも飲んで頑張って。きっと受かるよ」と励ましてくれたのです。その優しさは今でも忘れられません。
また、大学のプログラムで参加したホームステイでも、多くの温かい出逢いがありました。ホストファミリーと食事をしたり、地元のお祭りに参加したり、着物を着せてもらったりと、本当の家族のように接していただきました。さらに、ガンを患っていたホストファミリーのおじいさんから「やりたいことはすぐやることが大切だ」と教わり、その言葉は今でも私の支えになっています。
こうした人との出逢いこそ、京都への留学で得た、かけがえのない財産だと思います。

留学中に苦労したことはありましたか?

半年間のインターンシップです。
私の大学では卒業前にインターンシップへ行くことが必須だったので、1人で東京にある国際機関へ行きました。ミーティングでの発言や、企業への問い合わせなどを日本語で行う必要があったため、話す内容を事前に書き出して暗記する、マニュアルを読み込む、など入念に準備をして臨みました。
大変な経験ではありましたが、実際の仕事で日本語を使うことは、教室で学ぶ以上に大きな成長につながったと感じています。


京都で勉強する魅力は何だと思いますか?

一言で言うと「文化を身近に感じられること」だと思います。
京都には、和菓子作りや日本料理、陶芸、舞妓さんの衣装が着られる体験など、日本文化を学ぶことができる機会がたくさんあります。私が特に印象に残っているのは和菓子作りです。和菓子には健康や幸福など、さまざまな願いが込められており、作り方だけでなく、その背景にある文化についても学ぶことができました。観光として訪れるだけでは分からない日本文化の魅力を、日常の中でじっくり体験できることが京都ならではの魅力だと思います。


留学経験を将来どのように活かしていきたいですか?

私は中国で生まれ育ち、日本で学位を取得し、現在はサステナビリティについて研究しています。こうした経験は、これからの国際社会において大きな強みになると感じています。また、日本で長く生活したことで、両国の文化や価値観の違いだけでなく、それぞれの良さも深く理解できるようになりました。ですので、単に言葉を翻訳するだけでなく、お互いの考え方や価値観を伝えられる「橋渡し役」として、日本と中国をつなぐような存在になりたいと考えています。

着物モデルの経験など通して日本文化への理解を深めた
着物モデルの経験など通して日本文化への理解を深めた

卒業後の夢を教えてください。

私の夢は、サステナビリティに関わる仕事をすることです。
例えば、企業の政策を考える仕事や、サステナビリティの推進を支援する仕事、またその重要性を多くの人に伝える仕事にも興味があります。
私は中国と日本の両方で生活をし、学んできた経験があります。その強みを活かしながら、社会や環境を大切にする企業や組織が増えるような取り組みに貢献したいと考えています。

最後に…京都留学を検討している方にメッセージをお願いします。

留学先や進学先を選ぶ際は、実際に通っている先輩や卒業生の声を聞くことをおすすめします。試験のことや学生生活、住まい探しなど、経験したことがある人にしかわからない、リアルな情報をたくさん得ることができます。私自身もその情報が、京都を選ぶ決め手になりました。
そして、京都には歴史や文化に触れられる貴重な機会がたくさんあります。勉強だけに集中しすぎず、思い切り楽しんでほしいです。


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