私が2回も「MEXT奨学金の研究留学生」として日本に来た話
2026.03.06

立命館大学 京都衣笠キャンパスの学生たち
皆様、こんにちは!
私は立命館大学/政策科学研究科、博士課程の2回生のディニです。
日本で勉強するには、入学試験を受けて、最初から修士や博士課程に正規学生として入学しなければならないと思っている人が多いでしょう。でも実は、もうひとつあまり知られていない道があります。それが「日本政府(文部科学省)奨学金留学生(研究留学生)」という制度です。
私は2012年に、初めて「MEXT奨学金の研究留学生」として京都に来ました。約6か月間研究生として過ごしたあと、修士課程に進学し、2015年に卒業して母国で働き始めました。そして2022年、私は再びMEXT奨学金の研究留学生として京都に戻ってきました! 約1年半の研究生期間を経て、現在は博士課程に進学し、研究を続けています。
というわけで、私は 2回ともMEXT奨学金の研究留学生というルートで日本に来たのです。でも、「研究生って何?」「正規学生と何が違うの?」「研究生って普段何をしているの?」と思う方もいるかもしれません。
ここでは、私自身の経験をもとに、そのすべてを紹介していきます。よかったら最後まで読んでくださいね!
文部科学省の研究生とは?
研究生とは、日本で正式に修士課程や博士課程を始める前の、いわば「移行期間」のような立場です。この研究生期間は、各国の日本大使館が実施する「日本政府(文部科学省)奨学金留学生(研究留学生)」の選考に合格した人に用意されています。この奨学金は、日本の大学で大学院進学を希望する人向けの制度です。

私は2021年に、ジャカルタにある在インドネシア日本国大使館で日本政府(文部科学省)奨学金留学生(研究留学生)に応募しました。選考に合格したあと、大使館の方から次のように聞かれました。
1. すぐに大学院(正規課程)に入学しますか?
2. 正規課程に進学する前に、研究生期間を取りたいですか?
私は2つ目の選択肢を選び、研究留学生として日本に来ることにしました。
文部科学省奨学生は全員研究生になれるの?
日本で大学院に進学したい場合、文部科学省奨学金には 大使館推薦(G-to-G) と 大学推薦(U-to-U) の2つのルートがあります。私がこれまで見てきた限りでは、U-to-Uの奨学生は最初から正規課程に進むことが多く、研究生期間を取ることは少ないようです。一方で、G-to-Gの奨学生は、大学院のルールや指導教員との調整によって、研究生期間を設けることがよくあります。主な理由は次の2つです。
1. 入試が必要な場合
日本の大学院の中には、正規課程に進む前に入学試験を受けなければならないところがたくさんあります。研究生期間は、その試験の準備をするための時間として使えます。
2. 指導教員のすすめ
大学院に入試がなくても、研究室の雰囲気に慣れたり、研究活動に参加したり、学問的な準備を整えたりするために、指導教員が研究生期間を提案することがあります。
私の場合、大学院には入試がありませんでしたが、博士課程を始める前に予備調査を進めたり、日本で家族の生活を整えたりするために、少し余裕を持ちたいと感じていました。指導教員と相談したところ、研究生期間を取ることを快く認めてくださいました。
つまり、指導教員との相談がとても大事なのです!
研究生期間はどれくらいですか?
文部科学省奨学金では、研究生期間は 6か月から24か月 のあいだで設定できます。4月入学の場合は最長24か月、10月入学の場合は、最長18か月の研究期間が認められています。
期間が終わると、修士課程・博士課程に進学するか、母国に直接帰国することもできますが、その場合は学位は取得できません。
上記でも少し触れましたが、私は2012年に修士課程へ進学する前に 6か月(1学期) の研究生期間を取りました。そして2022年には博士課程に進む前に18か月(3学期)の研究生期間を取りました。
研究生も奨学金をもらえますか?
はい、もらえます!
私の場合、2022〜2023年の研究生期間には、文部科学省から 月額146,000円の奨学金 と 母国と日本の往復航空券が支給されました。これらは年度によって変更される可能性があるので、必ず最新の募集要項を確認する必要があります。
研究生は普段どんなことをしているの?
これは、学問分野や個人の状況によって本当にさまざまです。私の場合、18か月の研究生期間は、日本での生活を整えつつ、博士課程のための基盤づくりに使いました。よく言われるように、博士課程の生活はとてもハードになることがあります。特に博士論文のテーマについて、しっかり準備したいと思っていたので、この期間はとても役に立ちました。実際、この期間に、最初に考えていた研究テーマは難しすぎるうえに、指導教員の専門や興味とも少し合わないことが分かりました。研究生期間があったおかげで、テーマの方向性を見直し、必要な研究の枠組みを整えることができました。また、この期間中は毎週の研究ゼミに参加し、学期ごとに最低1回は進捗発表も行っていました。
そして、2012年に修士課程へ進む前に6か月間研究生をしていたときは、主に京都大学の日本語コースに通っていました。ですので、大学院の前に日本語を勉強したい人にとっても、研究生期間はとても有意義な時間になります。文部科学省が日本語を集中的に学べる場所に配属してくれる場合もあります!








